2019年1月11日 ガンカモ調査

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    中津市内の海岸の越冬ガンカモ類の個体数調査を実施した。

    調査区域:中津市内の海岸(一部後背湿地を含む)

    調査時間:8:50〜16:05

    調査方法:中津市内の海岸のほぼ全域をカバーするよう16地点を車で移動しながら、双眼鏡及びフィールドスコープを用いてそれぞれの地点ですべてのガンカモ類の個体数を記録した。

     

    結果:中津市内の海岸で17種、7956羽のガンカモ類を記録した。

    地点ごとの詳しいカウント数は省略するが、種ごとの合計数は以下の通り。

     

    ツクシガモ 17

    オカヨシガモ 9

    ヨシガモ 1635

    ヒドリガモ 282

    マガモ 1117

    カルガモ 905

    ハシビロガモ 12

    オナガガモ 2560

    トモエガモ 10

    コガモ 105

    ホシハジロ 215

    キンクロハジロ 7

    スズガモ 826

    ビロードキンクロ 20

    ホオジロガモ 2

    ウミアイサ 233

    カワアイサ 1

     

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    <コメント>

    ・中津干潟シギ・チドリ類調査グループでは中津市内の海岸部のガンカモ類の越冬個体数を2013年度から継続して調査している。調査時期は全国的にガンカモ調査が行われる1月上旬から中旬に合わせて実施している。

    ・例年中津市内の海岸では7000〜8000羽程度のガンカモ類が越冬していることが明らかとなっており、今年度の調査でも8000羽弱のガンカモ類が記録された。

    ・優占種は個体数が多い順にオナガガモ・ヨシガモ・マガモ・カルガモ・スズガモであった。

    ・例年に比べてヒドリガモの個体数が少なかった。とくに例年なら数百羽の群れが見られる舞手川の河口が30羽しか記録されなかった。

    ・中津干潟で特筆されるヨシガモは1635羽記録され、とくに大新田の海岸では海岸に最も近い部分にほぼヨシガモだけの群れとなって1000羽以上が記録された。中津港の東側の定留〜今津〜鍋島にも数百羽が記録された。

    ・調査当日は風がほとんどなく海が凪いでおり、陽炎の発生も少なく、海上のかなり沖合にまでカモ類の群れがいることが確認できた。普段は風や波があって確認できないことが多いが、かなり沖合にも相当なカモの群れが越冬しているものと思われる。

    ・三百間の沖合にウミアイサの数十羽の群れが複数あり、カウントすると200羽であった。

    ・大新田の沖にはスズガモの群れが複数あり、さらにそのはるか沖にはビロードキンクロの群れがいるのが見つかった。カウントできたのは20羽であったが、実際にはもっと多くいると思われる。(翌日の観察では80羽ほどの群れを観察している)。ビロードキンクロは群れで一斉に潜っては一斉に浮かびあがって海面上で追いかけたりバタつくという採餌を行っており、その特異な行動と太い首に頭を高く上げた姿勢が他の潜水ガモ(スズガモ)やカイツブリ類とは異なっており、遠くからほぼシルエットでしか見えないが区別できた。

    ・定留〜今津〜鍋島の沖合にはホシハジロの群れがいて、そのさらに沖にはオオハムもしくはシロエリオオハムを19羽確認した(同定できたのはオオハム1羽で、その他は遠すぎて同定できなかった)。ビロードキンクロと同様にアビ類もかなり沖合に相当数が越冬しているのかもしれない。

     

     

    ホシハジロの群れとウミアイサ

     

    大新田沖のスズガモの群れ

     

    はるか沖のビロードキンクロ

     

    ツクシガモとコガモ

     

     

    <和田>


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